これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
レーツェル
父:マンハッタンカフェ
母:ミスティークⅡ(6歳)
母父:Monsun
5代目までのクロス:なし
牝馬
募集価格:1,200万円
預託予定先:美浦・伊藤大士厩舎
ミスティークⅡの母方にはSadler’s Wellsが入ります。「マンハッタンカフェ×Sadler’s Wells」という組み合わせは字面からして少し鈍重な印象があります。この組み合わせの賞金上位にはレッドディザイア(秋華賞)やゲシュタルト(京都新聞杯)がいるのでポテンシャル自体は悪くありません。ただしこの配合の場合は血統のそれ以外の部分が重要となってきます。
たとえば、レッドディザイアの場合はマンハッタンカフェと相性が良いNijinsky持ちで、ゲシュタルトの場合、この重厚な感じを中和してくれるアメリカンなスピード血統・エンドスウィープが入っており、配合的に納得できる部分があります。
しかし本馬は母父方がMonsunというドイツ血統。マンハッタンカフェ自身も非主流の血が多く、非主流×非主流の組み合わせで日本の馬場にどこまで対応できるのかという懸念はやや強いように思えます。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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