これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
トゥザフロンティア
父:ロードカナロア
母:トゥザヴィクトリー(19歳)
母父:サンデーサイレンス
5代目までのクロス:Nureyev 5×3、Northern Dancer 5×4
牡馬
募集価格:10,000万円
預託予定先:栗東・池江泰寿厩舎 (調教師データ分析)
▼参考記事:新種牡馬分析[ロードカナロア]
http://pog-info.com/archives/2731
トゥザヴィクトリーの産駒成績を振り返ると、やはりキングカメハメハ産駒の成績が秀でています。これを配合の観点から評価するなら、やはりNureyevのクロスが非常に効いているように思えます。
キングカメハメハが持つNureyevと、フェアリードールのNureyevがクロスになることで豊富な機動力を生み出しています。結果として、最後の直線ですぱっと切れるというよりかは、スタートから好位につけて長くいい脚を使うタイプになるとみます。そのイメージでいくと、トゥザヴィクトリーやトゥザワールドが中山を得意にしていたのも頷けます。
さて、本馬もまたNureyevの5×3のクロスを持っており、兄たちと近い特性を持ち合わせることは予想できます。さらにいえば、ロードカナロアの母方のStorm Cat系はSS系との相性も問題ないので、キングカメハメハからロードカナロアに替わって悪くなるということはないと判断します。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
▼2015年産の他の診断も見てみる
http://pog-info.com/archives/category/clubhorse/carrot2015
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