これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
エンジェルウィング
父:ヘニーヒューズ
母:レースウィング(16歳)
母父:バブルガムフェロー
5代目までのクロス:Northern Dancer 5x5x5、Raise a Native 5×5
牝馬
募集価格:2,000万円
預託予定先:栗東・牧田和弥厩舎
▼参考記事:新種牡馬分析[ヘニーヒューズ]
http://pog-info.com/archives/2731
本馬は今年のキャロットクラブで募集されるヘニーヒューズ産駒の中で唯一、母方にNasrullahのクロスを持たない馬となります。
母母方にMr.Prospecterがあるので、普通にダート馬になる可能性もありますが、筆者の見解では芝向きに出ても不思議ではない配合だとみています。その理由としては、ヘニーヒューズ産駒は4頭の重賞ウィナーがいますが、3頭(モーニン・アジアエクスプレス・ケイアイレオーネ)がNasrullahのクロス持ちなのに対して、ファルコンSを勝ったヘニーハウンドはNasrullahのクロスを持ちません。「ヘニヒューズ×Nasrullahクロスはダート適性が高くなる」という仮説を検証する良いサンプルです。
出資するかどうかという観点でいえば、データ上は母年齢16歳という点はややマイナスポイントとなるかと思います。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
▼2015年産の他の診断も見てみる
http://pog-info.com/archives/category/clubhorse/carrot2015
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