これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
クルスブランカ
父:ルーラーシップ
母:ヴェラブランカ(8歳)
母父:クロフネ
5代目までのクロス:トライマイベスト,El Gran Senor 5×4、Northern Dancer 5×5
牝馬
募集価格:1,600万円
預託予定先:栗東・高橋康之厩舎
キャロットクラブではお馴染みのヴェラブランカの仔ですが、筆者は「母父クロフネ」をそこまで高く評価していないので本馬の評価も厳しめとなります。
母父クロフネに関しては、これまで交配されてきた繁殖の質の高さに対しての実績の低さと、気性面・体質面で少し弱いところを伝えてしまう側面があるためです。実際、兄姉のムーンセイルやクレスクントは脚元が弱いところを見せており、ムーンセイルは3戦で引退、現3歳のクレスクント(未勝利)もここまで4戦しか使えていません。2歳のシルバーコンパスも順調な仕上がりで期待されましたが、デビュー前に頓挫。ここまで続くと、やはり繁殖側に問題がある可能性が頭に入れておきたいでしょう。
ルーラーシップの成功パターンとなりそうな母方にSSを含む本馬ですが、これまでの兄姉の実績を踏まえると強気にはなれないでしょう。3,4番目の仔あたりから繁殖が本領を発揮するケースもありますので、半姉のシルバーコンパス、そして本馬とどこまで巻き返せるかという感じでしょうか。馬体は関しては前脚の出がスムーズで印象は良かったです。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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