これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
オノリス
父:トーセンホマレボシ
母:フェリスタス(6歳)
母父:Dasili
5代目までのクロス:Northern Dancer 4×5
牡馬
募集価格:2,000万円
預託予定先:栗東・吉田直弘厩舎 (調教師データ分析)
トーセンホマレボシは現2歳が初年度産駒ということで十分なデータが揃っていないので、イメージ・印象で予測をしていきたいと思います。
トーセンホマレボシ自身は京都2200mのレコードホルダーで、兄トーセンジョーダンと比較するとディープインパクトから受け継いだスピードのほうが強調されているように思います。ですので、どちらかといえばパワーを必要とするコースよりかは京都や新潟のような軽い芝のコースが合いそう。距離に関しても、末脚が切れるというよりはそのスピードで押し切る形のほうがイメージに合っており、場合によってはマイル、さらに短いところのほうが合いそうなイメージさえあります。
そして本馬の母フェリスタスの戦績を考えると、現役時代はスピード不足で未勝利でしたので、トーセンホマレボシのようなスピード色の強そうな種牡馬でスピードを補うというイメージです。ただ本馬が2番仔で、上の実績もなく、牡馬では最下層の価格帯ですので基本的にはギャンブル性の高い馬ではありそうです。
預託先はダート戦に強い吉田厩舎です。昨年の全26勝のうち23勝がダートですから、典型的なダート厩舎だと言ってよいでしょう。愛馬ではありませんが、かつて芝中距離で期待していたディープインパクト産駒がこの厩舎の育成のせいか定かではありませんが、ダートで勝ち上がったこともあります。そこで筆者は勝手に「吉田厩舎の育成を受けるとダート馬になるのでは?」という仮説を持っています。本馬も配合的には芝をこなしそうですが、最終的にはダートの短いところから1800mぐらいまでの舞台で活躍してもおかしくありません。
厩舎の評判に関してはいろいろなエピソードがあるクセの強い厩舎ですので、出資を検討されている方は事前にいろいろ調べてから判断されることをおすすめします。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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