これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
ヴァルディノート
父:ヨハネスブルグ
母:シシリアンブリーズ(7歳)
母父:ゼンノロブロイ
5代目までのクロス:Mr. Prospector 4×5
牡馬
募集価格:2,400万円
預託予定先:栗東・音無秀孝厩舎 (調教師データ分析)
ディープインパクトなどと好相性を示しておりヘニーヒューズなどと並んで注目されているStorm Cat系種牡馬のヨハネスブルグ。ヨハネスブルグはホウライアキコに代表されるようにサンデーサイレンス系と相性がよいとされ、本馬の母父ゼンノロブロイとも好相性が期待されますが、どうでしょうか。
「ヨハネスブルグ×母父ゼンノロブロイ」は現段階でほとんどサンプルがなく、実績からは分析ができないのですが、気になるのはゼンノロブロイとStorm Cat系の相性がいまいちである点。
ディープインパクトやダイワメジャー、マンハッタンカフェなど主要なサンデーサイレンス産駒は母父がStrom Cat系との間に重賞馬を出しているのですが、ゼンノロブロイ産駒の賞金上位にはStorm Cat持ちはほとんどおらず、相性は微妙だと言わざるをえません。
ちなみに本馬はMr.Prospecterのクロスを持っていますが、このクロスはホウライアキコやタガノブルグ(NHKマイルC2着)などにも共通しており、ダート適性が強くなるなどの影響はありません(芝向きとも限らない)。
あと音無厩舎はミッキーアイルなどで短いところでもある程度、結果を出している厩舎ではありますが、調教師データ分析記事にも書いた通り、突然、逃げ馬を差し馬にしようとしてスランプに陥ったケースが何度かあり、ヨハネスブルグ産駒はスピードを活かして活躍するタイプだけに調教師が変な方向に走らないかという心配は残ります。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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