加藤征弘厩舎(美浦)
■2016年度成績
37-25-21-23-17-150
2016年リーディング:11位 (※2015年25位)
特別レース勝利数:7
勝率:.136(9位)
連対率:.227(10位)
複勝率:.304
馬房数:24
1馬房あたり平均出走数:11.38
1馬房あたり平均賞金額:24,839千円
1出走あたり平均賞金額:2,188千円
※馬房数は2016年3月末日時点
2016年2歳新馬・未勝利成績:24戦2勝(勝率.083)
2013世代勝ち上がり率:.615(26頭中16頭)
■依頼騎手
1位:ルメール騎手 52鞍(12勝)
2位:石川裕紀人 21鞍(1勝)
3位:吉田隼人 19鞍(3勝)
4位:田中勝春 17鞍(2勝)
5位:菱田裕二 16鞍(5勝)
■分析
あまりノーザンファームと深い関係ではなく、個人馬主からの預託も多い加藤征弘厩舎。
しかしキャロットクラブの会員の評判などを聞くと評価が高く、その要因としては1頭1頭に対する熱意を感じられる点にあるとみます(クラブコメントなども長文が多い)。その姿勢はデータにも現れており、2013年世代の勝ち上がり率は.615。この数字はリーディング5位以内の厩舎にひけをとりません。そのクラスで頭打ちになった馬でも地方交流戦に挑戦したりと、なんとかひとつでも多く勝たせようとするのが特徴です。
依頼騎手ではルメール騎手への信頼が厚く、これだけノーザンファームがルメール騎手を多用する中で、ルメール騎手を52鞍もキープできた調教師の政治力は評価に値します。また面白いところでは菱田騎手は16戦5勝(勝率.312)。これは推測ですが、加藤調教師は騎手に細かく戦法を指示する傾向が強く、この点がかつて松田博資調教師から細かく注文されながら乗った菱田騎手の経験とマッチしてこの成績につながっているのかもしれません。加藤厩舎に限らず、調教師が細かく指示する厩舎に乗った時の菱田騎手は要注意と言えるかもしれません。
勝ち鞍の分布を分析するとダート戦で26勝と多め。直近の活躍馬をみても、ノンコノユメにグレンツェントとダートの重賞級が目立つので一口馬主では「ダート馬狙い」が有効と言えそうです。逆に苦手なのは2000m以上の芝中長距離戦。この条件では2016年は3勝しかいません。この点から加藤厩舎でクラシック路線を期待するのは好ましくなく、「ダート馬」もしくは「マイラー」を狙うとうまくいきそうです。
あと2歳戦に使う数は少なめで、あまりPOG向きではないと言えそうです。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
他の調教師データは コチラ
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