鹿戸雄一厩舎(美浦)
■2016年度成績
33-28-23-26-19-181
2016年リーディング:18位 (※2015年33位)
特別レース勝利数:7
勝率:.106
連対率:.197
複勝率:.271
馬房数:22
1馬房あたり平均出走数:14.09
1馬房あたり平均賞金額:26,097千円
1出走あたり平均賞金額:1,849千円
※馬房数は2016年3月末日時点
2016年2歳新馬・未勝利成績:32戦6勝(勝率.188)
2013世代勝ち上がり率:23勝12頭(.522)
■依頼騎手
1位:三浦皇成 30鞍(2勝)
2位:木幡初也 24鞍(3勝)
3位:横山典弘 15鞍(3勝)
4位:横山和生 15鞍(1勝)
5位:柴田大知 14鞍(2勝)
■分析
一口馬主間の評価を見ていると、あまり評価が高くないようですが、個人的には今後注目株としてみたいのが鹿戸雄一厩舎。
どこが面白いかというと、馬房の回転率が大きく上昇しており、2015年の10.33から14.09へと4ポイント近く上昇。じっくり厩舎で調教して出走させるスタイルから「どんどん競馬に使うスタイル」へ転換しています。これがリーディングの順位を36→18位と大きく押し上げた要因だと分析します。
馬房回転率が上がったはっきりとした理由は不明ですが、たとえば「ノーザンファームの外厩の連携が良くなった」などの理由を推測することができます。
ただ回転率を上げただけならそこまで高い評価をしないのですが、ここでポイントになるのは馬房の回転率を上げたにもかかわらず勝率~複勝率の3部門の数字が大きく下げてはいない点です。こういう厩舎はデータ分析において高い評価となります。
騎手の起用では横山典弘・和生親子への依頼が増え、またラジオNIKKEI賞でのダイワドレッサーの2着を契機に石川裕紀人騎手の依頼(11鞍)が増えています。まだ主戦の三浦騎手が休養中ですので、前述の3名は2017年も鹿戸厩舎の馬への騎乗が増えると予想します。
勝ち鞍の分析としては、昨年の分析記事にも書いた通り芝の中距離路線が得意。全33勝のうち20勝が芝1800m以上。これらを踏まえると、クラシックを目指すタイプは合いそうで、昨年のクラシックで活躍したビッシュでの経験が活きてくれば、POGの活躍馬が誕生することもありそうです。
個人的には一口馬主のオーナーとしても期待したいところですが、これまで鹿戸厩舎は一口クラブの馬では重賞を勝利しておらずその点ではクラブ馬に期待をかけていいのか疑問は残りますが、データ上はいい数字になっているので、あえて鹿戸厩舎の馬に出資するのもアリだと考えます。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
他の調教師データは コチラ
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