これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
フィルムフェスト
父:スクリーンヒーロー
母:ユールフェスト(7歳)
母父:More Than Ready
5代目までのクロス:Halo 4×4, Hail to Reason 5x5x5, Northern Dancer 5x5x5
牝馬
募集価格:1,800万円
預託予定:尾関知人厩舎(美浦) (厩舎データ分析)
まずスクリーンヒーローは他のロベルト系種牡馬同様、【牡馬優勢】の種牡馬であることを押さえておく必要があります。スクリーンヒーロー産駒の獲得賞金上位20頭のうち、牝馬はたったの3頭。この時点で本馬は減点となります。
次に注目したのは「母父More Than Ready」で、現3歳以上は34頭いて、OP3勝のナックビーナスが1億円超え。ただそれ以外の馬は獲得賞金3,000万円以下ということで、悪くもないが、良くもないというところ。
この配合を見て、正直、能力が高そうか低そうかという評価は難しいのですが、ひとつ感じたインスピレーションは「母系のWoodmanの影響でパワー・スタミナ色が強そう」というもの。これまでデビューしたWoodman持ちのスクリーンヒーロー産駒の戦績をチェックすると、ダート戦や障害戦で活躍しているケースが目立ちます。牝馬だけにダート適性が強く出ているようであればマイナスなので、このあたりは各自が馬体をチェックするといいかと思います。
配合としても、スクリーンヒーロー産駒の代表的な配合のパターンにも該当せず、性別・血統面では高い評価はできません。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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