これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
レディグレイ
父:キンシャサノキセキ
母:ティフィン(10歳)
母父:トワイニング
5代目までのクロス:His Majesty Graustark 4×4, Northern Dancer 5×4, Raise a Native 5×5
牝馬
募集価格:1,400万円
預託予定:宗像義忠厩舎(美浦)
まずキンシャサノキセキについて触れると、2014年の産駒デビューから71位→22位→13位と順位をあげ、重賞クラスでもシュウジ[阪神C]やモンドキャンノ[京王杯2歳S]を輩出。さらに評価できるのは、芝だけでなくダートでもコンスタントに活躍しているという点です。この点は一口馬主の視点からすると、安心できる材料です。
「父キンシャサノキセキ+母系にフォーティナイナー」の組み合わせだと、短距離路線で4勝をあげているアースエンジェルや、昇竜S2着のスリラーインマニラが該当。これらのイメージからすると、本馬は短い距離が合いそうな予感がします。カタログにも短距離向きとありますが、これは血統分析派の見地からも賛同できます。
そして、ここから先が各々の判断次第になるところですが、【本馬は芝向きか? ダート向き?】かが評価の分水嶺になります。芝であれば問題ありませんが、牝馬でダートの短距離は上のクラスにいくほど苦戦傾向にあり、かつ牝馬限定の短距離交流重賞もほとんどないので美味しいとは言えません。
芝向きか、ダート向きかは血統からは判断しづらく、この点をツアーなどで実馬を見たり、他のブログなどを参考にされるとよいかと思います。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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