これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
エスコビージャ
父:シンボリクリスエス
母:バイラオーラ(10歳)
母父:トワイニング
5代目までのクロス:Hail to Reason 4×5
牡馬
募集価格:2,000万円
預託予定:佐々木晶三厩舎(栗東)
本年度はシンボリクリスエスが2頭募集され、筆者の中ではもう一方の ヴァイスハイトの2016 が条件面で高評価になっており、本馬はほとんど検討する必要がないと考えています。
全兄のカンタオールも2,400万円の募集で獲得賞金1,310万円(回収率54%)、「父シンボリクリスエス+母父トワイニング」の最高獲得賞金はアドマイヤイチバンの3,226万円で、データを重視すると回収率200%は厳しいラインだとみます。
再度、シンボリクリスエスを父に迎えたことを疑問に感じたので、バイラオーラの種付け履歴を照会したところ、本馬はヘニーヒューズをつけようとしたところ不受胎で、代わりにシンボリクリスエスがつけられた背景があります。このことを考えると、やはり本馬を検討する気にはなりません。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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