高野友和厩舎(栗東)
■2017年度成績
29-26-30-31-22-150
2017年リーディング:21位 (※2016年80位)
特別レース勝利数:7
勝率: .101
連対率: .191
複勝率: .295
馬房数:22
1馬房あたり平均出走数:13.09
1馬房あたり平均賞金額:21,776千円
1出走あたり平均賞金額:1,663千円
※馬房数は2017年3月末日時点
2017年2歳新馬・未勝利成績:25戦5勝 (勝率.200)
■依頼騎手ベスト5
1位:荻野極 37鞍(2勝)
2位:川須栄彦 26鞍(1勝)
3位:北村友一 24鞍(4勝)
4位:川田将雅 19鞍(3勝)
5位:池添謙一 12鞍(1勝)
■分析
数年前まではNFしがらきで仕上げて10日競馬のような形が多かった高野厩舎。その当時は馬房回転率が高いことが特徴でしたが、近年はその数字を下げてきています。
それでも現在もなお外厩を積極的に活用する厩舎で、出走→短期放牧→出走というケースが目立ちます。基本的には外厩とセットで考えるべきでしょう。
データ的に目立つ部分はないものの、少し気になるのは特別競走の勝ち星が少ない点と、賞金部門の成績がいまいち奮わない点。似た立場にある美浦・木村哲也厩舎と比べても成績が下。開業当初にノーザンファームから次々に素質馬が割り当てられていた過去と比べても、現在の預託されている馬は少しランクが下がった印象。ノーザンファームグループ内における立場は低下している可能性があります。
ここから先は実際に出資馬を預かってもらっている筆者の主観。高野厩舎の馬に出資する場合に、以下の2点はあらかじめ意識しておくと齟齬が少ないと思います。
まずレース選択においてあまり馬の適性は重視されない点。馬の適性よりも相手関係などをより重視している印象で、ローカルへの出走も厭わない傾向があります。ですので、出資者自身が「この馬にはこの条件が合っている」というような考えを強く持つと不満を感じやすいかもしれません。
2点目。高野厩舎といえば、故障率が高いと言われることが多いのはご存知の通り。実際に故障率が高いのかはデータをとっていないのでわかりかねますが、他の厩舎よりも調教の負荷が重いのは事実でしょう。日曜日に坂路にいれる場合も終い12秒台で追ってくることもあり、健康でタフな馬のほうが望ましいのは確か。一口馬主においては故障リスクの見極めはしっかりやっておくべきです。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
他の調教師データは コチラ
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