まずチケットの購入方法について書きます。
今回、私は日本の代理店である「ワールドスポーツコミュニティ株式会社」でチケットを手配しました。説明はすべて日本語で書かれているので難しいことはないかと思います。
悩むのは【どの席種のチケットを購入すればいいか?】という点。
今回、私は「The Gallery ギャラリー」という席を選択。値段は63,000円+決済手数料3.6%。私としてはせっかく愛馬が出るのでパドック周辺に行きたい。今回の記事は「馬の写真を撮りたい方向けの観戦場所選び」として書かせて頂きます。
結論から書くと、
「Apron View エプロンビュー」以上の席種であればパドックに近づくことは可能です
以下がパドック周辺の図解です。
エプロンビューのチケットであればBのエリア、ギャラリー以上(おそらくスカイバブルも)のチケットならA・B両方のエリアに入ることができます。
一見すると、Bのほうがパドックと接している面積が広いので良さそうに見えますが、エプロンビューのチケットはギャラリーの半額以下ということもあって、かなり人が多め。Bのエリアは人口密度がひどいことになります。
私も当初、Bのエリアでの撮影を検討したのですが、あまりの人の多さとそのせいで体感温度が高すぎて待機を断念。加えて、パドックは中にかなり関係者が入り、しかも日本ほどが長い時間、周回するわけでもないので、待機時間に見合った撮れ高が得られないと思います。
そこで私は人が少ないAのエリアに移動しました。Aのエリアはパドックの写真はほぼ撮れませんが、代わりにパドックから本馬場入場する際の写真や、レース後に1~3着の馬がパドックへ戻っていく様子や脱鞍所の写真も撮ることが可能です。

本馬場入場するレイデオロ

レースを終え、脱鞍所に戻ってきたレイデオロ
Aのエリアのデメリットは「トイレが遠い点」と「ドバイターフ前に行なわれるショーがほとんど見れない点」。
ショーは上記図の★の場所で行なわれます。Aのエリアからだと斜めからしか見えず、ショーはほとんど楽しめません。
トイレは、Bのエリアを経由してスタンドに戻るか、図の左上のほうのスタンドに戻るかの2つの方法があるのですが、まずBのエリアは途中から人が密集しており、通過は容易ではありません。左上のスタンドに戻る場合も、ギャラリーよりも上位の席「Premiumプレミアム」のトイレはすぐ近くにありますが、ギャラリーのトイレはかなり遠く、スタンドの一番上まで戻らないとありません。
当日はかなり暑く、頻繁に水分補給をすることになります。当然、トイレに行く回数も多くなるので、このトイレ問題は意外と重要なポイントだと言えます。
ちなみに返し馬やレースについては上記図の赤矢印の部分に関係者が待機し、その下にある芝コースとの間の部分にもメディアのカメラマンなどが入るのでほとんど撮れません。これはA・Bもあまり違いはないかと思います。
レイデオロの本馬場入場を撮影しようとした時も、堀宣行調教師やフリーライターの平松さとし氏が映り込みました(笑)。

レース時には写真以上に関係者や報道陣が壁になる
【 観戦場所のまとめ 】
■エプロンビュー[Apron View]
・パドック接地面積は広いが、人口密度が高い
・パドック内の人が多いので良いカットを撮れるかは運次第
・ドバイワールドカップセレモニーを間近で楽しめる
・優勝馬の表彰セレモニーはほとんど見れない
■ギャラリー[The Gallery]
・人口密度が低く、場所取りをしなくても良い場所は確保しやすい
・本馬場入場時の花道は良いカットを撮れる確率が高い
・脱鞍所に接しているのでレース後の写真も撮れる
・ビュッフェやトイレが遠く、食事や水分補給が不便
値段が違うので、一概にどちらが良いとは言えませんが、ドレスコードがあって、かつ長時間の場所取りが必要になるBのエリア(エプロンビュー側)での観戦は準備と覚悟は必要でしょう。
ちなみに、スカイバブル・ギャラリー用に提供される軽食はこんな感じ。味は普通に美味しいですし、少なくなったらすぐに補充されます。飲み物も各種アルコール飲料や、ペプシなどのソフトドリンクが無料で用意されています。
エプロンビューの場合は、売店での有料販売となっています。これを考えても、個人的には3万円ほど高いギャラリー席は割高には感じませんでした。
ドバイ観戦を検討されている皆さんのご参考になれば幸いです。
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(文=桜木悟史) @satoshi_style
※当記事の内容は2018年当時の情報です