当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
カイザーライン
父:エピファネイア
母:アヴェンチュラ(9歳)
母父:ジャングルポケット
5代目までのクロス:サンデーサイレンス4×3, Northern Dancer 5x5x5, Hail to Reason 5×5
牡馬
募集金額:6,000万円
預託予定:栗東・藤原英昭厩舎 厩舎データ分析
参考:新種牡馬分析(エピファネイア)
http://pog-info.com/archives/6441
新種牡馬のエピファネイアに関しては、新種牡馬分析の記事で解説しましたので、そちらをご覧いただくとして「ロベルト系は牡馬優勢」という傾向を信じるならば、エピファネイア産駒の中では本馬やシーディドアラバイの2017から検討を始めるべきでしょう。
配合をみていくと上記の3つのクロスに加え、マルゼンスキー・El Gran Senorの3/4同血クロス、Sadler’s Wells・NureyevのSpecialクロスなどクロスを重ねまくった配合になっています。
正直、これほどクロスを重ねたことはプラスに働くのか、それとも気性面に難しさが出てマイナスに働くのかはわかりませんが、シーザリオの一族からはこれと似たような攻めの配合でリオンディーズという成功例も出ているので、それに賭けるのはアリでしょう。
あと気がかりなのはロベルトとジャングルポケットの相性ですが、「父シンボリクリスエス+母父ジャングルポケット」で抽出すると現3歳以上で8頭中3頭が中央勝ち上がり(38%)。勝ち上がり率はいまいちですが、勝ち上がった3頭のうち2頭が獲得賞金で3,000万円を超えており、当たり外れが大きく分かれるかもしれません。
ただ上2頭がいずれも体質の問題で、まともに競馬をできていないのでギャンブル度は相当高いでしょう。馬体をみると故障リスクは高そうです。アヴェンチュラの仔の特徴として筋肉など各パーツは立派な一方で、馬体のバランスがいまいち。募集中止となった1つ上の半兄以上に背中から腰にかけて負担がかかりそうで故障リスクは高めに見積もるべきです。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
——————————————
※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
▼2017年産の他の診断も見てみる
http://pog-info.com/archives/category/clubhorse/carrot2017
←他のサイトも見てみる