当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
セツゲツフウカ
父:リアルインパクト
母:シーズンズベスト(11歳)
母父:ゼンノロブロイ
5代目までのクロス:サンデーサイレンス3×3
メス
募集金額:1,600万円
預託予定:栗東・池添学厩舎
今年もリアルインパクト産駒は1頭のみの募集ということで、リアルインパクト産駒について書いていきます。昨春に当サイトに執筆した リアルインパクトの分析 では「ミスプロ持ちとの配合が無難」と予測しましたが、本記事執筆時点で中央勝ち上がり6頭のうち5頭がミスプロ持ちとの配合となっています。
ミスプロ系以外にもStorm Cat・Deputy Ministerといった米国スピード豊かなノーザンダンサー系も相性は悪くありません。一方で上記の分析でも予測した通り、欧州のスタミナ系との配合は現時点では結果は出ていません。
そうした観点で本馬の配合を見てみると、Mr.Prospectorも持っていますし、配合のバランスは悪くないように映ります。ただ本馬の配合には2つの懸念点があります。
まずリアルインパクトの強みとしてSSの孫にあたるのでSS持ちの牝馬とも条件次第で配合可能である点。しかしながら上記の勝ち上がり6頭はすべてSS[Halo]を持っていません。短距離型SS種牡馬でいえばダイワメジャーなどはHalo持ちと好相性を示す傾向にあるのですが、現時点ではリアルインパクトにそういう傾向は見られません。よって本馬の配合パターンは強気には評価できません。
そして2点目の問題が深刻なのですが、当サイトで何度も述べている「母父ゼンノロブロイの不振」です。獲得賞金1億円超えはハイランドピークの1頭のみ。それを証明するかのようにシーズンズベストの仔はここまで2頭がデビューして2頭とも中央未勝利に終わっています。
以上のことから1頭しか募集がかからなかったリアルインパクト産駒ということで人気が出る1頭かもしれませんが見送り妥当とします。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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