当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
キトゥンズワルツ
父:Air Force Blue
母:Dance With Kitten(8歳)
母父:Kitten’s Joy
5代目までのクロス:Northern Dancer 4×5, Sadler’s Wells 4×5, Mr.Prospector 5×5
メス
募集金額:1,600万円
預託予定:栗東・安田翔伍厩舎
本馬の父Air Force Blueは日本にサンプルがありません。こういうケースは1代さかのぼって父父War Frontから類推します。War Front産駒では、現在、トップソリスト[2勝クラス]がスプリント路線で活躍。トップソリストの母父がGalileoということで、この父系は「Galileoの重苦しさを吹き飛ばすぐらいにスピードを伝える」と言えます。
本馬の母Dance With KittenはSadler’s Wellsのクロスを持っており、字面だけで言えば日本の高速馬場の適性は低そうですが、同じSadler’s Wells系との配合でトップソリストが活躍していることを考えれば一定の評価はできます。
本馬の配合のポイントになる部分は2点あり、まず長所から話すと父がTom Foolのクロスを内包、それに呼応させる形で母方にも1本Tom Foolが入っています。このクロスによって「器用に立ち回れる」という武器が手に入ります。これによりローカルの小回りや中山などのトリッキーなコースにも対応が可能となります。
一方で、短所というべきか、物足りない点としてはせっかく母方がSpecialの3重クロスを持っているのに、父方にそれに呼応しそうな血が含まれていない点です。これにより、東京などの底力が要求されるコースや、ハイペースでレースが進んだ場合に最後に爆発力はあまり期待できなさそうな点です。
よって、本馬はスピードや器用さの面では評価できるものの、大舞台での強さという点では欠けるという評価になります。大きなタイトルというよりは、自己条件クラスでコツコツを稼いでもらうことを目標にしたい1頭です。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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