今週木曜日10月24日に日帰り弾丸ツアーで北海道の1歳馬を見学してきました。そこで聞いた来た話や写真などをレポートします。
■ムーングロウの2018
まず訪問したのはノーザンファーム早来。案内してくだったのは皆さんご存知の中尾顧問。ツアー行かない人間なので、中尾さんとは初対面でした。
ここではムーングロウの18(父ダイワメジャー)を見学。この時間はまだ日も高く、1割増しで良く見えた部分もあるでしょうが、募集当時と変わらぬグッドルッキング・ホース。
調教は2番目ぐらいのグループに属しており、坂路53秒程度をこなしているとのこと。中尾さん曰く「3月ぐらいに移動して、来年の夏前にはデビューできるかもしれないね」とのこと。とにかく順調さが伺えます。体重は484kg。
性格面の話を伺うと、普段から大人しく扱いやすいとのこと。「調教に入っても大人しいですか?」と聞くと、「スピードに乗って来ると気持ちが乗って来る」との答え。
以下、個人的な考察。担当の方が女性ということもあってか、とても愛されて育てられている印象。今回、見学した4頭の中では一番甘えん坊だと感じました。
ムーングロウくんがめっちゃ甘えん坊でした ^_^ pic.twitter.com/ged7IORsJD
— 桜木 悟史 (@satoshi_style) October 24, 2019
そして、アブや物音に敏感に反応するようなところがあり、ビビリな一面も垣間見えました。もしかすると、こういうタイプはゲートなども怖がってしまう可能性があるかもしれません。短距離が主戦場だけに、牧場や厩舎がこの点をうまくカバーできるかがカギだと感じました。
■ラフォルジュルネの2018
次に見学したのはラフォルジュルネの18(父ルーラーシップ)。
グレイトフィーヴァー一族ということで「うるさいところはありますか?」と聞いたところ、「普段から大人しい」とのこと。「では、扱いやすいですか?」と聞くと「ルーラー特有の難しさを見せるところがある」とのこと。
ルーラーシップなどダイナカールの一族は、普段は大人しいのに、なにか気に入らないことがあると立ち上がって抵抗するなど、気難しい部分もあるという話もあります。本馬にもそういう特性が受け継がれているのかもしれません。
調教は、ちょうど24日に周回に入ったところだそうで、これから本格的に調教をしていくとのこと。体重は484kg。
以下、個人的な感想。この仔は叔父のアーデントやラブラバードなどと違って、見学していてもイラつくようなところがありません。良くも悪くもマイペースで、あまり人に関心がなさそうなので「塩対応女子」と呼ぶことにします(笑)。
この仔に関しては、正直、募集当時から一貫してよくわかりません。母父スペシャルウィークの気難しさに、ダイナカール・スイッチが加わるとなると、どういう乗り方が正解なのかまったく見えない。騎手泣かせな馬になりそうな予感もあります。
■ユールフェストの2018
早来での見学を終え、ノーザンファーム空港へ移動。空港牧場は並木事務局長に案内して頂きました。
まず対面したのはユールフェストの18(父ダイワメジャー)。やはり先ほど見たラフォルジュルネと比べると小柄な印象で、現在の体重は424kg。それでもスタッフの方からは「姉よりも体がしっかりしているので、(調教は)進めやすい」とのコメントを頂戴しました。
実際、自分の目で見ても、むしろこちらのほうが牝馬らしいサイズだと言えますし、小ささはそこまで気にならなかったです。
精神面も牝馬らしい敏感さがありました。スタッフの方が声で興味を引くとしっかりそちらの方向を向きますし、写真を撮っていても目線くれますし、こちらはアイドル向きの気質の持ち主です(笑)。
精神的には、これが過敏な方向に振れなければ、レースでも鞍上のアクションに即座に答えてくれそうなタイプに映りました。
話を体重のほうに戻しますが、「これから身体は大きくなりそうですか?」との質問には、「身体が小さい一族なので、なんとも言えない」とのこと。今はしっかりエサを食べてくれているが調教が始まってピリピリした時にエサを食べてくれるか? ここは焦点となりそう。「贅肉のない状態で450kgぐらいの馬体をつくれたら理想」とのことでした。
■アディクティドの2018
最後は×2を行使して出資確定したアディクティドの18(父キングカメハメハ)との対面。時間が遅く厩舎内での見学となりました。
自分の目にはまだまだ幼さがあるように映りましたが、スタッフの方々に課題などを聞いても「少し皮膚病が出たぐらいで問題はない。賢いし、いい馬です」との回答。多少のリップサービスはあるでしょうが、それでも牧場の中では高い評価なんだろうなということは強く伝わってきました。馬体重は492kg。
全兄クルーガーとの比較の話になると「兄と比べてトモの大きさは負ける」とのこと。ただ、距離は兄よりも長めの2000mまでは対応可能。ただ距離を延ばしても良いという感じではなく、基本的には兄たちと同じような路線で期待されているようでした。
精神面に関しては、基本マイペース。スタッフの方によると「普段から無駄なことをしない」とのことで、見学している間も大人しかったですし、ウォーキングもスムーズ。兄たちも操縦性の高いですし、競馬にいっても兄たちと似たタイプとなりそうです。
そして、顔を撫でさせてもらった時に【!】となりました。それは彼の額にこんなものを見つけたからです。
おんなじところに似たような傷を持っている馬を知っています。
同じキンカメ産駒ですし、吉兆かもしれません(笑)。