POG一口馬主情報局

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レイデオロ 引退に寄せて

| 3件のコメント

振り返ってみると、本当に夢のような4年間でした。今回は自分がこれまで撮ってきた写真などを使って彼のこれまでの軌跡を追ってみます。

最初に出会ったのは1歳の10月。その当時の彼はまだNF空港に移動してきたばかりで落ち着きがありませんでした。じっと立たせようとしても、近くの芝生のほうに移動しようとする。でも悪さをする訳ではなくて、ウォーキングをさせるとすんなり指示に従う。そんな仔でした。この時の動きや仕草は今でも強く記憶に残っています。

ラドラーダの2014(父キングカメハメハ)

1歳秋のレイデオロ

この仔に出資を決めたのは馬体や血統もありますが、やはり人を惹きつけるカッコよさにあると思います。カタログで見て出資を即決したことをまったく後悔させない、品のある仔でした。

それから時は経ち、2歳の10月。東京競馬場で彼と再会します。新馬戦にいたるまでに牧場からは体力不足を指摘され、そして実際にパドックで再会した彼は初めての競馬場に物見しまくり。まったく落ち着きがなく、「これは高い買い物をしてしまったかな…」と冷や汗をかいたことをよく覚えています。もしかすると、レイデオロのパドックで一番記憶に残っているのはこの時の様子です。

物見をしまくるレイデオロ

物見をしまくるレイデオロ。「ここ、どこ!?」

しかしレースでは、苦手な重馬場に苦しみながら1着。良い勝ち方をしたと思った反面、半信半疑でもありました。しかしウイナーズサークルでキャロットクラブの手嶋会長が「来春、2400mいっちゃおうか」というダービー宣言をし、夢が確かな形になりはじめました。

新馬戦のゼッケン

新馬戦は重馬場に苦労しながらも勝利。大きな第一歩

その後、ホープフルSでは初めての重賞口取りをプレゼントしてくれましたし、皐月賞では「ダービーは勝てる」と思わせてくれました。そしてダービー優勝。個人的には一口馬主として初めてのダービー挑戦で、あっさり勝ってしまったので正直、感動は薄かった気がします。

ただ、その裏には藤沢厩舎のスタッフの方々がダービーのパドックで急遽2人匹きに変更するなどの工夫がありましたし、レイデオロの力を信じて向こう正面でポジションをあげたルメール騎手のファインプレーもありました。チーム一丸で達成した勝利だったことがとても嬉しかったです。

藤沢先生がパドックの途中で指示を与えた

藤沢先生がパドックの途中で指示を与えた

ReydeOro_6

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3歳秋。ダービーの勝ち方が特殊だっただけに、フロック視されていた部分もありました。しかし、彼は神戸新聞杯でその疑念を自ら払拭してくれました。
ReyDeOro_3

そしてジャパンC。もし「レイデオロの力を一番感じたレースは?」と聞かれたら、私は3歳で挑戦したジャパンCを挙げます。

2着に負けたレースですが、外からサトノクラウンに被せられ、私ですら「あぁ、もうダメだ…」と思い、カメラを下げてしまったほど。しかし、彼はそのプレッシャーを跳ね除け、どんどん前へ! 最後こそシュヴァルグランには及ばなかったものの、あのキタサンブラックに先着し、「本当に強い馬だ」と確信した瞬間でした。

想定外の事態にカメラが水平に保てていません(苦笑)

想定外の事態にカメラが水平に保てていません(苦笑)

4歳になった彼は海外までいきました。その裏にも厩舎のスタッフの方々の苦労があったと思います。思うような結果は出ませんでしたが、その悔しさを糧に秋はオールカマーと天皇賞秋を連勝。

レイデオロ 海外初挑戦

レイデオロ 海外初挑戦

帰国後はNF天栄で英気を養った

帰国後はNF天栄で英気を養った

オールカマーで約1年ぶりの1着。3年連続重賞勝ち

オールカマーで約1年ぶりの優勝。3年連続重賞勝ち

天皇賞秋の追い切りでのアクシデントは目の前が真っ暗になりました。しかしそんな逆境も関係ないと言わんばかりに、彼は2つ目の勲章を手にしてくれました。この頃の彼は自信に満ち溢れ、かつてのじっとしてられない彼はそこにはもういませんでした。
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5歳のシーズンは苦しいものとなりました。本音を書かかせてもらえるなら、ドバイ再挑戦は無謀でしたし、不満がないといえばウソになります。宝塚記念、ジャパンCと天候にも恵まれませんでした。
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そして、ついに迎えたラストラン。運よくパドックに幕を張ることができましたし、パドックの最前列で彼の最後の雄姿を見ることができました。

結果は出遅れが響いて7着。人気を落としていたこともあって、ゲート入りを粘れず、結果、他馬が暴れたのに影響されて出遅れてしまったことはとても残念ですが、最後の直線では、馬群の外を気持ちよく走れたので、きっと彼も満足でしょう(もしかしたら外からワールドプレミアに抜かれていったことは悔しく思っているかもしれませんが)

レイデオロの幕が最も多かった

この日、レイデオロを応援する幕が最も多かった

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最後、グランプリロードでは自分以外からも「レイデオロ、お疲れ様!!」の声があがって、本当にいろいろな人が愛していた馬だと感じました。
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本日、レイデオロは美浦を旅立ち、北海道へと向かっていきました。その血統背景から馬産地の期待も高いでしょう。サンデーサイレンスが入っていないことや、ウインドインハーヘアの牝系出身であることを考えれば、本当に大きな可能性を秘めていると思います。個人的には、ディープインパクト牝馬との間に生まれた仔がダービーを制するだろう、こんな風に勝手に妄想しています。

「ダービ―馬はダービー馬から生まれる」の言葉を信じて

「ダービ―馬はダービー馬から生まれる」の言葉を信じて

能力面に関しては、どんな産駒が生まれてくるかわかりませんが、彼自身が5歳まで大きな怪我をしなかったように、丈夫な仔を生んでくれると思います。彼に似たバランスの良い馬体を持った仔たちがターフを駆け抜けるその日が今から楽しみです。

3歳冬。まだ顔が幼いです

3歳冬。まだ顔が幼いです


日差しが当たると本当にカッコいい!

暑さに弱いのに夏場が一番見栄えが良かった不思議な馬でした

最後になりますが、このような夢のような日々を与えてくれたレイデオロには感謝をしてもしきれません。こうして文章を書いているだけなのに、また目頭を熱くしてしまっている自分がいます(苦笑)。

ありがとう レイデオロ
これからも元気でね!!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

変顔~~~

へんがお~~~


てへぺろ♪

てへぺろ♪


最後はキリッとカッコよく!!

最後はキリッとカッコよく!!

(文・写真=桜木悟史) @satoshi_style




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3件のコメント

  1. レイデオロお疲れ様でした。
    どうしても思ってしまうのはドバイ再挑戦前後のドタバタ、そこから立て直せずに行ってしまったなぁという悲しみです。
    桜木さんの現地参戦率はとても高く、現地ならではの写真や空気感に部外者ながらワクワクさせられたものです。レッツゴードンキの引退式を見てまもなくでしたので、レイデオロの引退式がないようなのがまた……
    ネガティブな意見が多くてすみません。
    これからは職場が変わるレイデオロですが、ディープ肌とのウインドインハーヘアクロスを武器にイケメン、美女をたくさん排出してくれることを楽しみにしています!

  2. 桜木さん
    この一年もお世話になりありがとうございました。
    また来年もよろしくお願い申し上げます。

    レイデオロ
    ほんといい馬に巡り合えましたね!
    マイラーだとばかり思ってたのでダービーでは感動したものです。
    『どこからでも抜けて来れる』ってずっと思ってましたが(笑)
    これからは第二の人生・・・・
    これからがまた新たな勝負となりますね。
    いつまでも健康で頑張ってほしいものです。

  3. >dahliaさん
    あたたかいコメントありがとうございます。
    確かにドバイなどは馬ファーストではなかったですね。引退式に関しては、一応、計画はありましたが諸般の事情でできなかったのもありますので、こればかりは仕方なかったかなと思います。これからの彼の活躍を楽しみにしたいと思います。

    >千代翁さん
    ほんとに人生の思い出に残る1頭に出会えたと思います。やっとここのPOGで優勝できましたし(笑)
    種牡馬の世界はシビアでしょうが、とにかく体調第一で元気に余生を送ってもらえればと思います。

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