5/15(金)に東京・大手町で開催された『週刊Gallop』主催のPOGドラフト会議に参加してきました。そこで入手した情報をお届けしたいと思います(詳しい内容は6/1発売の『週刊Gallop』でもお読み頂けます)。
今回の会議では、『週刊Gallop』の和田稔夫記者、渡辺武仁記者、『サンケイスポーツ』の板津雄志記者の3名が牡馬3頭、牝馬3頭の合計6頭を指名するという形式で行われました。今回はこの3名の記者が指名した馬の情報を紹介します。
◎渡辺武仁記者 3位指名
ジュンヴァルカン
父:ネオユニヴァース
母:ピンクリップス
牡馬
入厩予定:栗東・友道康夫厩舎
◆会議内でのコメント
ノーザンファームの横手厩舎育成。横手厩舎の乗り手スタッフが乗り味を絶賛。渡辺記者も直で見たが、馬っぷりが良く、長くいい脚を使うだろうとのこと。5/15に栗東に入厩。中京開催でのデビューを予定している(渡辺)
◆情報局の見解
この馬は板津記者も指名予定だったとのことで関係者の間では人気になっているようです。それだけ見た目の馬っぷりが素晴らしい模様。実際、胴をスラっと長く見せて、クラシックディスタンスにも対応できそうですし、520kg台の馬体は雄大に見えます。
この馬に関しては2つの視点で分析をしてみます。
まず血統。カギになるのは母父エンドスウィートの存在とみます。母父エンドスウィープというと、ナムラビクター(父ゼンノロブロイ)・ゲシュタルト(父マンハッタンカフェ)・アルーリングボイス(父フレンチデピュティ)と1億円以上の賞金を稼いでいる馬を多数輩出していますが、その活躍している分野はかなり多彩。これとネオユニヴァースが組み合わさった時にどんな適性を見せるかは不明です。ダート馬である可能性は考えておきたいところ。
そして、もうひとつは馬主である河合純二さんという方の存在。この方は関東地方を中心に建築・不動産業を営むリベレステ株式会社の代表取締役。2012年度産駒から馬主として競馬界に参加し始めていますが、今年はこのジュンヴァルカンやジュンキンカメ(父キングカメハメハ、母マイスウィートベイビー)などの良血を所有しています。昨年にはキングカメハメハの半弟を持つなど、かなりノーザンファームに近い馬主です。近年、ミュゼ軍団をはじめとした新興馬主の台頭が目立ちますので、ジュン軍団にも注目しておきたいところです。
(文=桜木悟史)
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